曇りそのうち、晴れ

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子どもを産まなかった方が問題という失言に思うこと

子どもを産まなかった方が問題って

こんなことを言った政治家がいました。「年を取ったやつが悪いみたいなことを言っている変なのがいっぱいいるが、それは間違い。子どもを産まなかったほうが問題なんだから」


麻生太郎副総理兼財務相は3日午後、福岡県芦屋町であった自身の国政報告会で、少子高齢化問題に絡み「年を取ったやつが悪いみたいなことを言っている変なのがいっぱいいるが、それは間違い。子どもを産まなかったほうが問題なんだから」と述べた。麻生氏は4日午後の衆院予算委員会で「不適切な発言だ」と追及され、発言を撤回した。

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失言は本心を覗く鏡

発言は撤回したそうですが、私は常々失言こそその人の人となりや本音を垣間見れる貴重な機会だと思っています。この人は、過去にも同様の発言をしていますので、この政治家の本音はこの失言の方なんでしょう。

 

私は別に少子高齢化に対して、「年を取ったやつ」が悪いと思っている訳ではないですし、子どもを持たない人が悪いなんてこれっぽっちも思っていません。

 

ただ、この状態を招いたのは、問題を次の若い世代に先送りにして自分らの既得権益を守ってきた人たちのやり方が、今日の少子化を招いたと思っています。そういう意味では、この発言をした政治家の世代には少なからず責任があるとも考えています。

 

年金などの社会保障をはじめとして、この国はあまりにも高齢者や既得権益を優先し、若い世代へツケを回しすぎました。若い人たちが子どもを持てない、または育てにくい環境を作ってしまったのは、一体誰で何が不足しているのか。そういう視点がないから人ごとのようにこんな失言を繰り返すんでしょう。

 

環境を整備してから言って

こういう発言を聞くと、様々な理由で子どもがいない人はもちろん、二人目、三人目はこの環境では持てないと諦めてしまった人も本当にがっかりしますよね。そもそも子どもを持つかどうかは、個々の事情によるものであり、他人が口を出すような事ではないはずです。

 

想像力や思いやりのない政治家には本当に困ります。周囲の不寛容さや子育て環境の不備により子どもを持てない人も多いということを理解してほしいですね。